地図から察するに、屏風の頭からであれば本谷右俣コースを鳥瞰予習できると考え、 下山として利用される機会の多いとされるパノラマコースから涸沢入りすることにした。 実はこのパノラマコース、私にとって初めての道であったが、 横尾谷のダラダラした歩きよりも、パノラマコースの方がメリハリがあって楽に感じた。 さて本谷右俣であるが、バリエーションルートに分類されマーキングの類は一切ない。 沢伝いに登るだけであるため右俣カールに辿りつくまでは道迷いの心配はないが、 カールに出てから横尾尾根のコル付近へ道のりは視界が悪いと少し厳しいかもしれない。 近年になって利用者が増えつつあるが、やはり主たる道よりも圧倒的に少なく 人が通わない日もあり、横尾尾根に出るまでは携帯は完全に圏外なため 歩行不能な怪我等は致命的であるので、細心の注意が必要。 踏み跡は明瞭になりつつある。植生保護のためにも新しい踏み跡を作らないこと。 初めて入山する場合には こちら を参考に。